中学生でもわかる言葉のリハビリ日記

脳血管障害になると脳機能が低下することがあります。そうなると、会話がぎこちなくなったりしてコミュニケーションが以前より上中学生でもわかるように説明していきます。わからないことや疑問、何でも構いませんので、気軽にメッセージお願いします。

中学生でもわかるシリーズ!失語症編

はい!本日も始まりました!

ことばのリハビリの時間です。

 

本日は失語症です!

 

失語症って聞き慣れないですよね?

わかります。

 

失語症って文字にすると、ご覧の通り、「語を失う」となります。

 

つまり、言葉を失う!

 

 

では、ありません!

(余程、重度の方でなければ)

 

 

 

実は

言葉が上手く使えない状態なのです。

 

そして、もっと大切なことは

 

 

 

 

 

 

内言は保たれていると言われています!

内言とは、私たちが声を出さずに何かを考える時の心の声です。

本を黙読するときにも使いますね。

 

だとしたら、言葉を失っているとは言えないじゃないですか?

 

人間以外の他の動物を見渡しても、言葉を話している動物はいません。

それだけ、高度なモノなのです。

鳴き声でやり取りする動物もいますが、私たち人間ほど、より抽象的で、複雑な情報を言葉で表すのは、やはり他の生物ではみられません。

 

動物たちが、「昨日のご飯美味しかったよな!」あるいは、「数年前に、ライオンと戦ったけど、何とか追い払えた」などの会話をしていたら面白いですね。笑

 

人間は、言葉、言語を授かったことで、豊かな暮らしができています。

 

なんで?

と思いますよね?

 

なぜなら、言葉を使えることで、抽象的で複雑なことを扱えるからです!これは先程も伝えましたが、具体的には、なんでもいいのですが、あなたは、お腹が痛いとします。でも、猛烈に痛い初めて経験する痛みが出たとします。

これを、誰かに伝えるために、動作、ジェスチャーだけでは、中々難しいですよね。相手は考えるはずです。少し休めば大丈夫なのか、薬が必要か、あるいは救急車を呼ぶ方がいいのか。

相手はあなたの表情から、救急車が必要だと思い、病院に行ったとしましょう。

病院では、ドクターがあなたの表情とお腹への指差しで、お腹が痛いと推測して、レントゲンをとるため、看護士にレントゲン室を指差します。レントゲンの結果をみたドクターは、あなたに結果を伝えるはずですが、さてどう伝えるのでしょうか???

 

言葉ってすごいですよね。言葉があるから、文明が進化し、言葉がなければ、ここまで文明は発展していないはずです。

 

そして、みなさんお気付きでしょうか?

先程のお腹の痛いお話しは、全部言葉です。はじめに、この人はお腹の痛いのだと、何とかわかっても、「お腹が痛いのかしら?」と推測があやふやになるのです。

なぜなら、言葉、言語がないのですから。

そうなると、その先の救急車や病院なんてものは、そそもそも存在すらしてないと思います。

 

でも、私たちには言語、言葉があります。

 

そして、失語症の方は、言葉の理解や使い方が不十分になっております。ただ、失っている訳ではないはず。

 

リハビリして、

どこまで良くなるか、それはその人次第です。でも、もっと言葉や言語を上手く理解したり、使いたい方、諦めていない方は、是非私と一緒にやりましょう。

 

では!